・なぜ、ヘルニアになるの??

次にヘルニアになる原因を考えてみましょう。人間の身体は基本的に、心臓はここ、肺はここで腸はここにあるべきだと決まっています。そして、身体はその決まりにもとづいて筋肉や各種の膜などで身体の中を区画整理しているのです。

この区画整理は結構しっかりしていて、そのおかげで人間が歩こうと寝転がろうと内臓の位置は一定に保たれているのです。しかし、この区画整理を行っている筋肉や膜に弱い部分があると、そこからはみ出てしまうのです!!ヘルニアになる原因とは、この区画分けを行っている部分が弱ったことからと言えます。

 

・なんで、弱ったところにできるの??

もっとも解りやすいのは外傷によるもの。例えば事故でおなかを強打してしまい、腹膜が破れてしまった場合などがこれに当たります。そのほか、もともと弱い部分である鼠径などは、ちょっと力んだ瞬間に、膜を飛び出してしまう場合が、、、。さらに、元は強い部分であるのに、長年の酷使によって弱ってしまうこともあります。椎間板ヘルニアなどはこれの代表格なのです。

 

・ヘルニアになり易い部分とは、、

組織の柔らかいところというのは「筋肉同士の隙間」だったり「薄い膜の部分」だったりとさまざまですが、とにかく身体のあちこちに柔らかいところはあるので、当然ヘルニアも身体のあちこちに出来る可能性がありますね。ただ、やはりもともと弱い部分や、酷使しやすい部分はヘルニアになりやすいと言えるでしょう。逆に脱出しやすい内臓はというと、長くてそれ自体は固定の弱い消化器系(胃腸など)になります!